- 従業員
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514名(2024年2月)男性 177名、女性337名
- 男女比
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男:女=3:
- 企業理念
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「口に入るものは間違ってはいけない」
- 事業内容
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生産卸売事業・直販事業
- 子育てと仕事の両立への配慮
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- 時短勤務あり
- 在宅勤務あり(応相談)
- 病時や学校行事の勤務時間配慮が可能
- パートから正社員へのステップアップ可能
- 委託型の働き方なし
- 単発の仕事あり(応相談)
- インタビュー担当
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品質管理室 室長 岡本 大輔 様
経営管理部 総務課 前川 雄治 様
御社がママドラフト会議®に参加されたきっかけを教えてください
岡本さん:ママドラフト会議®の運営担当者から参加の誘いを受け、おもしろそうな採用イベントだなと思いました。ちょうど、退職を控えたベテランのスタッフがいたこともあり、参加してみようと思ったのがきっかけですね。
前川さん:弊社は従業員の約7割が女性です。働きたいと思っている女性たちの採用イベントということで雇用へのご縁があるかなと思い、参加しました。
御社では子育て女性がどのような条件で活躍されていますか。また、こんな条件(環境)だから働きやすさを感じられると思われますか。
前川さん:弊社では、野菜の栽培や鶏などを育てる「生産」の段階から、商品として加工する「製造」、そして「販売」に至るまで、多くの女性従業員が携わっています。そもそも本社のある山口市仁保地域は農村部であることから、創業者である現会長が「男性が外で農作業する間、女性に雇用の場を作ることで、社会保険にも入れるような働き方ができないか」という風に考え、昔から多くの女性を雇用してきました。そういった背景からも、子育て中の女性に合わせた働き方を実現しやすい風土があったかと思います。
職場内に子育て中のお母さんはもちろん、子どもが大きくなり子育てが一段落した方も多いので、お子さんが病気になった時の早退や欠勤についても、よくある普通のこととして受け入れやすい環境ができていったのだと思います
岡本さん:特に、製造部門は女性の活躍によって現場が回っていて心強いです。近年、短時間勤務の方も増え、午前か午後の3時間だけという働き方をされている方が多い印象にあります。短時間でも作業してもらえたら有難いので、その人のペースやライフスタイルに合わせた働き方を実現しやすい環境なのではないかと思います。
こんな女性人財を採用しました(お子さんの年齢・勤務日数・勤務内容等)
岡本さん:今回、小学2年生と年長の2人のお子さんをもつ女性を1名採用しました。現在(2024年3月時点)は週4日、1日6時間勤務ですが、約3ヶ月間の研修を経て本人の希望により、下のお子さんの小学校入学を機にフルタイム勤務の予定です。
元々、食品会社の研究職として品質管理の検査業務をされていた方で、弊社においても品質管理室で食品の放射能測定や微生物の検査業務などを行ってもらっています。日々いくつもの検査業務を行っているのですが、欠員が出る予定があったものの、専門性も高く地道な作業ができるような良い人材はなかなか見つからないのではと思っていました。ですが、ママドラフト会議®に参加したことで、高い専門性と経験を併せ持つ女性と繋がることができ、この度の採用へと至りました。
以前より弊社に興味を持ってくれていたそうで、お互いに良いタイミングで雇用に結びつくことができました。
子育て女性を採用して良かったこと、他の社員への影響や変化などがありましたか。
岡本さん:結婚や出産などで離職された方が多く、社会人経験もあることから、一般的な常識やマナーが備わっている方が多いです。新卒採用時の基礎的な研修の必要がなく、業務に関する実践的な研修に集中することができます。また、コミュニケーション力も優れている方が多いですね。
女性人財を雇用する上で工夫されたことはありましたか。
岡本さん:日頃はこちらから勤務時間などを提示して雇用に向けて話を進めているのですが、今回の採用については、まずどういった働き方をしたいのか、女性側の要望を聞きました。お子さんの登園時間などに合わせて何時から勤務可能なのか、どういった形で研修を進めていくのかなど、ご家庭の事情を考慮しました。
また面接の前には、職場環境や業務内容にミスマッチがないか職場見学に来ていただくなど、普段とは逆のアプローチをしていきました。結果、とんとん拍子で話が進み、2週間ほどで採用が決まりました。
一般の求人募集とは違うママドラフト会議®について、そこへ企業が足を運ぶメリットについてあるとすればどのように思われますか。
前川さん:従来の採用活動では、ハローワークやネット媒体に求人を掲載して面接を行っていましたが、弊社に見学や面接にお越しいただく前に、直接会ってお話する機会があったのは良かったですね。参加者も事前に就活準備講座を受講していることから、希望する職種や条件などが明確になっている方が多く、こちらとしても話が進めやすかったです。
ママドラフト会議®をきっかけに、他の中途採用者向けの採用イベントにも参加するようになり、弊社の採用手法の幅も広がりました。私は未婚なのですが、子育て中の女性が仕事をすることへの理解が深まったといいますか、勤務時間や雇用条件の調整なども勉強になりました。人事としての経験値も上がったように感じています。
岡本さん:事前に配布された参加女性の経歴シートをもとに、どんな方がいるのか知ることができたため、こちらからも気になる方に直接お声掛けしてお話することができました。通常求人を出したり、採用イベントに参加しても、企業側は求職者からのアクションを待たなければならず、面接日も異なるため、いつ採用を決めればよいのか難しい場合があります。ですが、ママドラフト会議®では、働く意欲のある女性たちと一度にたくさん出会うことができるうえ、弊社に興味を持ってくださっている方たちとお話できるので、こちらが求める人材を探しやすく、効率も良いのではないかと思います。
これから働きたい女性達への期待メッセージなど教えてください
岡本さん:仕事と家庭を両立させるのは大変だと思います。私の妻も同じですが、家庭も仕事もそれぞれで100点を取ろうと頑張っているお母さんが多いように感じています。夫の立場としては、仕事50点、家庭50点でも良いから、足して100点くらいで丁度良いのではないかなと思っています。頑張り過ぎないで欲しいですね。
前川さん:弊社は昔から、女性の力を借りて成長してきました。ですので、その方たちの時間や都合を大切にしています。家事や育児など、家庭で余ったパワーで良いので、弊社でその残りのパワーをしっかり活かしていただけたら嬉しいですね。
取材後記
秋川牧園では従業員の約7割が女性ということに、まず驚きました。その背景には、40年以上前から、女性を雇用し、活躍してもらおうという現会長の先進的な考えがあったからこそだと思います。これまで子育てを経験してきたたくさんの女性たちが互いにフォローし合いながら、自分たちが働きやすい環境を会社と共に作り上げていったのだろうなと想像しながらインタビューしました。
また「食」に関わる事業を展開されているからこそ、家庭の食卓を預かることの多い女性が活躍しやすい環境なのかもしれません。
個人的には、最後の担当者のお二人からの温かいメッセージに、幼い子どもを持つ私自身が励まされました!
この度は、取材へのご協力ありがとうございました。