[ 参加女性座談会Vol.4 ]かつて感じた「再就職の壁」を、いつの間にか忘れていました

子育てや介護等の時間的制約を抱えながらも再就職を目指す女性と、企業が出会うイベント「ママドラフト会議®」。

2020年度は、9月から就職準備講座として、「リステッププログラム」がスタートし、スキルアップと魅力アップを経て、11月に「ママドラフト会議®㏌山口」を開催しました。

ひとことに“再就職”と言っても置かれた状況はさまざま。「子育て(家族)が大切。だけど働きたい気持ちもある。」そんな葛藤を抱えながらも、子ども(家族)のため、自分自身のためには今どうあるべきなのか。「ママドラフト会議®」参加のきっかけから、企業との交流を経てからの心境の変化など、参加女性のリアルな声を聞いてみました。

座談会参加者

結婚出産後、自身のキャリアを活かすために就活したものの、時間的制約やブランク期間が不利になり再就職への高い壁を実感。そんな中、リステッププログラムに参加し、自らのキャリアを活かすことのできる企業への就職が決定した女性たち。参加に至るまでの道のりや現在の働き方などを聞いてみました。(2021.2現在)

年中の女の子と2歳の男の子の
お子さんを持つ 
宇田川さん
小3の女の子と
お腹には5か月の赤ちゃんを持つ
直美さん
小3の女の子と年少の男の子の
お子さんを持つ
齋藤さん

1.「Re:stepプログラム」に参加されたきっかけを教えてください。

この4月から働こうと思っていて、どうやって探そうかな…と思っていました。今、年中の娘を出産したあと「働こう!」と思ってハローワークに行ったのですが、子どもが動き回るので求人検索も何もできないまま帰宅した経験があります。キャリアを活かした仕事をしたかったですが、そのとき現実を目の当たりにして悔しい思いをしました。実は、昨年度開催のママドラフト会議🄬のチラシを見たことがあって、もともと興味がありました。今年度は「絶対参加したい!」と強く願っていたのでワクワクした気持ちで参加しました。11月に応募して4月まで待ってくれる企業なんてリステッププログラム以外では見つからないですし、時間的制約があっても負の条件にならないことも驚きでした。講座の時やママドラフト会議の時も託児があって、子連れでも安心して参加できるのも魅力でした。

昨年3月に兵庫県から山口県に引っ越ししてきました。小学生の娘が新しい学校に慣れてきた頃に短時間で働きたいと思っていましたが、新しい土地での働き方が分かりませんでした。そんなときに、娘が学校からリステッププログラムのチラシを持って帰ってきて「ママドラフト会議🄬」という言葉に衝撃を受けました。“ママ”は負い目だと思っていたので、ママ前提で就活できることにも驚きました。前年参加者の具体的な感想がチラシに書いてあったので、こんな風に働けるならぜひ参加したい!と思いました。

昨年、下の子が入園したのでそろそろ就職しようかな、と思っていました。リステッププログラムに参加する前に、転職サイトに登録したのですが、雇用条件がどれもフルタイムだったり、(希望職種の)残業が30時間程度あったりで、社会復帰できずに足踏みをしていました。そのうえブランクが10年あったので家庭との両立のイメージが全く想像できなかったんです。やっぱり、家庭と子どもたちが1番大切なので、そこを蔑ろにしたくなくて。そんなときに、小学生の娘が(学校から)リステッププログラムのチラシを持って帰ってきて、「あ、これだ!」と思って参加しました。“ママ”は独身者に比べると就活には不利な条件だと思いますが、お母さんのための就職を目指すのがリステッププログラムだと思ったので、母親の立場を理解した企業に出会えると思いました。

2.どんな企業と出会えましたか?仕事の内容、働き方を教えてください。

私は、ママドラフト会議🄬終了後すぐに業務委託で飲食店の店内ポップを制作しました。タイトな納期でしたが、これまでの経験を活かすことができましたし、ご満足いただけるものが作れたので嬉しかったです。現在、妊娠中で悪阻がひどく、希望する企業との交渉ができていないので、(悪阻が)落ち着いたころに連絡したいと申し出たところ、快諾してくださいました。今後、出産を控えていますが働く意欲は強いので、企業様と相談しながら在宅での仕事もできれば、と思っています。妊婦なのに寄り添ってくださる企業に出会えて嬉しい限りです。

食品加工事業から機能化学事業など幅広い分野で活躍されている企業の海外営業部の営業補佐をします。勤務開始は4月からで、週3日10時~16時です。娘の始業式に合わせて出社日を調整してくださって、出社時間も会社までの通勤時間を考慮して提案してくださいました。中国やアメリカ、ヨーロッパとの取引があるのでそのデータをまとめる仕事などをさせていただきます。最初は覚えることがたくさんあるので大変かも…と言われましたが、私のライフスタイルに寄り添ってくださった企業様にとても感謝しています。仕事を通して恩返しをしていきたいです。
こちらの企業への就職が決まった後、GW明けから週2日1コマ90分の講師の仕事も決まったので、5月からはダブルワークになりそうです!

経営コンサルタント会社で、財務諸表の分析用フォーマットへの入力やデータ集計など、経理補助をしています。1月から勤務しているのですが、完全テレワークで週2~3日、3~4時間程度働いています。ドロップボックスでデータを共有しているのですが、インストールの手順なども丁寧に教えてくださったのでスムーズに仕事に取り掛かることができました。これまでのキャリアを最大限に活かすことができるだけでなく、私のキャリアアップも応援してくださり、家庭との両立にも理解してくださっています。社会復帰をあきらめていた私が予想を超える企業と出会たことに感謝の気持ちでいっぱいです。

3.リステッププログラムに参加してどうでしたか。

最初は軽い気持ちで参加したのですが、幅広い講座内容だったので受講するのが楽しかったです!なかでも一番印象に残っているのが沖永優子さんの講座です。普段の私生活をざっくばらんに語ってくださったり、顔半分メイクを落としてメイクレッスンしてくださったり、働く先輩ママの姿をそのまま見せてくださって、その姿がとても素敵でした。肩の力も抜けて、私にとって良いロールモデルになりました。コンシェルジュの伴走支援も良かったです。こんな形の就活があるんだなと。コンシェルジュも子育て中のママなので、同じ立場でよく理解してくださいますし、ちょっとした疑問なども丁寧に教えてくださいました。さらに、参加企業もそのママ目線で厳選されているんだな、ということも分かりました。どの企業もママの立場を理解してくださっています。参加前は、10年のブランクが重くのしかかっていましたが、いつの間にか忘れていました。笑

リステップの講座内容がどれも充実していました。講師の方々が今すごく輝いて活躍されている裏側で、過去に母として、女性としての苦労があり、今に至ったことが分かり、私にとって励みになりました。一緒に学ぶ仲間(参加者)がいるのもすごく楽しかったですし、専属のコンシェルジュが一緒に伴走してくださったのも心強かったです。経歴シート(企業へのPR書類)作成も親身になって話を聞いてくださってありがたかったです。コンシェルジュがとても魅力的な方で、多方面で活動されていて多忙なはずなのに、いつも細やかな対応をしてくださいました。今までにない、新しい形の就活プログラムですよね。

リステッププログラムへの参加前に失業保険を受給していたので職安に通っていたのですが、そこで短時間勤務を希望しても「はい、その条件じゃ働く会社ないですね」で終了でした(笑)。でも、このリステッププログラムは、企業側が“母親”という立場を前提に前向きな働き方を提案してくださるので、「企業と対等に交渉できるんだ!」という自信がつきました。子育て以外何もしていない、と思っていたのにそこがキャリアに繋がることが一番の驚きでした。ものの見方や考え方、視点を変えることなどを学べたので、就活だけでなく今後の人生の指針にもなりそうです。
このプログラムの良いところは、私に合ったコンシェルジュが一緒に伴走してくれたことです。とにかく心強い!開業について悩んだ時もコンシェルジュが詳しく調べてくれて、メールで細かく教えてくださいました。おかげで、よく理解できましたし、一人じゃない就職活動っていいな、と思いました。

4.どんな未来を思い描いていますか?

10~15年後に起業することが目標です!収入面だけを求めるのではなく、楽しみながらそれが収入につながるのが理想です。大好きな英語やお菓子作りの教室が開けたら楽しそうだなって思っています。やりたいことをあまり我慢したくないんです!
夢を実現するために人脈が必要だと思っています。色んな人に会うと情報もたくさん集まりますし、周囲にサポートしてくれる人がいればいるほど、自分のやりたいことにつながるかな、と。あとは常に自分も発信することも大切ですね!

赤ちゃんを授かったので就活はまた振り出しですが、今できる範囲で(もともとやっていた)自分の好きなデザインの仕事をやりつつ、ゆっくりと今後のことを考えていきたいです。仕事柄、テレワークになってしまうので、交友関係を広げるために週1日でも外に出て仕事をしたいです!
山口に引っ越してきて顔つきが変わったと言われました。以前はフルタイムで働いていたせいか目がつり上がっていたみたいで(笑)
リステッププログラムに出会えたこともそうですが、“ご縁”って大事だな、と心から思います。今の仕事があるのも、ご縁がつながり口コミで広がったので。
あとは飛び込む勇気も大事だと思います。思い切ってやってみると、そのまま良い方向に進むこともあるので。悩みも多少ありますが、目の前のことと向き合って進んでいきたいです!

企業側が私のライフスタイルに合わせた働き方を提案してくださるので、(子育てが落ち着く)5年後は、バリバリ働いていたいです。
先日、企業の方から「仕事を通して齋藤さんも齋藤さんのご家族も幸せになってほしい」と言われました。その言葉がすごく心に響きました。仕事を通して自己実現をしていいし、それでさらに家族が幸せになれるのは最高だな、と思いました。やりがいのある仕事を任せてくださってとても楽しいので、これから家庭とのバランスを取りながら、仕事の時間を増やしてステップアップしていきたいな、と思っています。中小企業診断士にもチャレンジしたいです。コンサルティングが自分に向いているかは分からないですが新しい世界にも飛び込んでいきたい!結婚前は、仕事が中心で余った時間が自分の時間でした。でも今、家庭の事情を考慮してくれて、さらにステップアップも応援してくれる企業に出会えました。時間的制約を抱えていますが、人生が豊かになりました。
宇田川さんと一緒で、私も自分のやりたいことは発信しないといけない、と思いました。上司との会話の中で「中国語を使う機会があれば嬉しいです」と軽い気持ちで言ったんです。すると後日、取引先で中国語が必要だと言われました。言葉に出すことで自分自身スキルアップできて次につながっていくのっていいですよね。

今回は、すでにキャリアを活かしたいと就活しつつも、ライフスタイルとキャリアに合う働き方に出会えずもんもんとしていた女性たちに話を聞きました。

お仕事探しをしている女性たちやは彼女たちのように、たくさんの仕事探しの中から自分に合った方法を見つけ、キャリアを活かしてライフスタイルを理解できる企業と出会ってほしいと思います!

今回は、素敵なお花に囲まれた山口市のカフェ「花陰」さんで座談会を行いました。
とても癒されました!!ご協力ありがとうございました!

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