[ 参加女性座談会Vol.3 ]いつか働くときのために、自分と家族を見つめ直す

子育てや介護等の時間的制約を抱えながらも再就職を目指す女性と、企業が出会うイベント「ママドラフト会議®」。

2020年度は、9月から就職準備講座として、「リステッププログラム」がスタートし、スキルアップと魅力アップを経て、11月に「ママドラフト会議®㏌山口」を開催しました。

ひとことに“再就職”と言っても置かれた状況はさまざま。「子育て(家族)が大切。だけど働きたい気持ちもある。」そんな葛藤を抱えながらも、子ども(家族)のため、自分自身のためには今どうあるべきなのか。「ママドラフト会議®」参加のきっかけから、企業との交流を経てからの心境の変化など、参加女性のリアルな声を聞いてみました。

座談会参加者

「今、働くのは現実的ではない。けれど、数年後働き出すために今何をすべきなのか。」そんな想いを抱えながら子育てに追われる日々の中、自分の気持ちと向き合うためにリステッププログラムに参加。3ヶ月間のリステッププログラム、そしてママドラフト会議🄬を通してどのような気持ちの変化があったのか。今はまだ働くタイミングではない、と決断した理由や自身の未来に向けてどのような想いを抱いているかを聞いてみました。

1歳の女の子の
お子さんを持つ 
豊嶋さん
年中の女の子と10か月の男の子のお子さんを持つ
下田さん
1歳の男の子の
お子さんを持つ
山内さん
2歳の男の子の
お子さんを持つ
野口さん

1.「Re:stepプログラム」に参加されたきっかけを教えてください。

下田さん

自分がもう一度(社会で)通用する人間なのか確かめたかったので、そこが一番期待したことでした。離職して3年経つのですが、「自分はどこまで使えるのか」「必要としてくれる企業はあるのか」を試してみたいと思って参加しました。自分が“浦島太郎状態”だと思ったので、今回こうして動き出さなかったらもっと不安になっていたと思います。知人からこのリステッププログラムを紹介してもらって、とてもラッキーだったと思っています。参加するにあたって、スタッフが全員ママなのも安心感がありました。

野口さん

私は、就職するのが目的ではなく、自己分析したかったので参加を決めました。リステッププログラムに参加する前に就職試験を受けたのですが、そのとき何も書けなかったんです。自分の強みを書く欄もあったのですが、全く書けなくて。学生時代も研究に没頭して自己分析する機会も時間もありませんでした。実は、チラシのモデルさんが知人で、その知人から昨年、第1回目のママドラフト会議🄬のことを少し耳にしていました。そのせいか、参加することへの不安はありませんでした。無料託児付きだったのもポイントが高かったです!

豊嶋さん

私は、初めての出産を経験して再就職の流れが全く分からなかったので、就活についての流れを知りたくて参加しました。産後2ヶ月でコロナ渦になって、一人で不安な日々を過ごしていました。私も各講座に無料託児が付いているのが魅力的だと思いました。初めての託児だったのですが、子ども一人に保育士が一人ついてくださったので、とても安心して講座に臨むことができました。

私は、子育てをしながら働くことへの手掛かりを見つけたいと思って参加しました。実際に子育てをしてみるとこれから先、子育てと仕事の両立ができるのかとても不安でした。専業主婦の選択肢はないので、何か人生のヒントを得られたらいいな、と期待していました。申し込みの際は、ハードルが高いイベントかな、と思ったので参加するかどうかすごく迷っていましたが、思い切って参加して良かったと思います。

2.リステッププログラムに参加した感想を教えてください

豊嶋さん

私は、現役アナウンサーの「話し方・伝え方講座」が良かったです。講師の方がとても素敵で、外見だけでなく内面からくる美しさがとても印象的でした。
職務経歴書も作成したことがなかったのですが、コンシェルジュの方が職務経歴書の作り方(希望職種による強みの書き方など)を一緒に考えてくださって、とても勉強になりました。数年後の就活のときに役立ちそうです。仕事の話だけでなく、ママ友のように接してくれたので、些細なことでも相談しやすかったです。先が見えない人、迷っている人にこそお勧めしたいプログラムですね!
ママドラフト会議🄬前日に子どもが発熱してしまい、当日は急遽オンライン参加になりました。直前の変更にも関わらずスタッフの方が迅速に対応してくださって、無事に企業と交流することができました。“ママ”なのに、受け入れてくれる企業がたくさんあることにとても驚きましたし、交流会まで参加したことで再就職への道筋や自信もつきました!

下田さん

スタートアップ講座で、全力で女性を支援してくれる人たちがいることに驚きました。さらに、企業がママを求めていることにもビックリでした。“ママ”前提なのにこんなに多くの企業と出会う機会はハローワークでは見つからないので、多くのママさんにリステッププログラムを知ってもらいたいです。申し込みのとき、子どもが生後4ヶ月だったのですが、スタッフさんから「お子様が小さくても参加できますよ!」と言われたので、安心して参加できました。子育てを通して人脈が広がって、そこから輪が広がりました。今回リステッププログラムに参加できたのも子どもがいたからこそ。
事務職など前職以外の職種にチャレンジしようと思っての参加だったのですが、やっぱり前職が好きなんだな、と再確認できました。その発見があったのが良かったです。リステッププログラムの期間が長かったので、その間にゆっくり考えることができました。働くことに関して、主人とじっくり話すこともできましたし、的確なアドバイスももらえました。こうして家族会議ができたのもリステッププログラムのおかげです。数年後のビジョンが明確になりました。

野口さん

私は、スタートアップ講座の内容が衝撃的で、そのときに就活スイッチが入りました。特化する強みなんてないと思っていたのに、自分の強みが明確になって良かったです。リステッププログラムがステップ形式になっていたので、講座ごとに自分自身を見つめ直すことができて、しっかりと自己分析できました。就職するつもりがなかったはずがステージでの自己アピールに立候補して、それをコンシェルジュが全力でサポートしてくださって感謝の言葉しか見つかりません。それと、“ママ”なのにこんなに仕事を選べることにびっくり!リステッププログラムと同時進行で調剤薬局事務の資格に挑戦して、無事に資格取得できました。昔から一つの事が続かず、脱線しやすいんです。そんな私が資格取得までやり遂げることができたのも、リステッププログラムに参加したからだと思っています。本当に参加して良かったです。
主人とは、今まで子育てのことを多少話すことはありましたが、今回、就職の話を通して、私の強みや弱点を教えてくれたり、相談にも乗ってくれたり、とても心強い存在だと再認識しました。主人からみた私の姿が見られてよかったです。

私は、すごく悩んだ結果参加したのですが、いざ参加してみると、スタッフの皆さんがとても温かく迎えてくださって心がホッとしました。ずっと我が子としか接してなかったのですが、スタッフの方々とお話することで、とても勉強になりました。スタートアップ講座も良かったですね。毎日、目の前の家事育児に追われていましたが、受講したあとに自分の将来の道筋が少しずつ見えてきました。ママドラフト会議🄬当日の交流会では、緊張しすぎて企業との交流がうまくできませんでした。でも、後日コンシェルジュから県が主催する他の就活イベントの案内があって、思い切って参加してみました。私の場合、そこでママドラフト会議🄬の経験を活かすことができて、積極的に企業とお話しできたんです!少しずつですが、私のペースでゆっくりステップアップしていけたら、と思っています。スタッフやコンシェルジュの皆様にはぜひこれからも見守っていただけたらと思っています。

3.このタイミングでは就職しない、と決めた理由を教えてください

リステッププログラムの受講期間中に保育園の空き状況などを調べたのですが、短時間パートだとポイントが低いので、預け先がないことが再就職のネックになっています。なので、幼稚園入園時期に改めて就職活動したいと思っています。

下田さん

子どもがまだ0歳なので、やっぱり子どもと一緒にいたいです。なので、再就職のタイミングは今じゃないのかも。子育ては今しかできないので、小さいうちの成長を見ておきたいです。

野口さん

魅力的な仕事もあったのですが、もう少し環境が整ってから働くことにしようという気持ちになり今回は就職を見送ることにしました。
仕事をしないと決めて、有り余ったエネルギーをお裁縫に向けています。今は子どもや自分の服を作っています。

豊嶋さん

リステッププログラムに参加する前から3歳までは働かないと決めていました。担当のコンシェルジュがいつも親切に連絡をくださって、細やかにサポートしてくださったので、前向きになれて就活準備ができました。

4.どんな未来を思い描いていますか?

野口さん

遠い未来ですが、子育てが終わっても仕事や趣味に忙しい毎日を送りたいです。実は、実家を建て替えたいという目標があるので、その目標に向けて仕事をしたいです!

豊嶋さん

私は、じっとしていると不安になるので、これから保育園情報なども集めつつ、新しい資格取得に挑戦していこうと思っています。経理事務に興味があるので、寝かしつけの後に簿記の勉強をしています。何も資格がないので、色々挑戦していきたいです。欲張りかもしれませんが教職にも興味があって、こちらも資格を取って自信を付けて前に進んでいきたいと思っています。数年後の自分のために。

幼稚園入園後、まずは時短で働いて、小学校入学後にもう少し長く働けたらいいな、と思っています。就活の際に、年齢制限で引っかかることがあるので焦る気持ちもあります。ゆっくりしている場合じゃないですね!あとは、子どもが20歳になるまでは健康でいたいです。

下田さん

コンシェルジュから保育園情報などを細かく教えてもらったので、2歳から預けようと決めました。週3日勤務より週5日勤務でバリバリ働きたいです!少しずつ働くよりもガッツリ働くことが自分に合っているとリステッププログラムを通して分かりました。自分のことをじっくり考えることができた。リステップに参加することで、気付かないうちに自分自身を分析していました。主人からもアドバイスがもらえたし、こんな会話ができたのもリステッププログラムがあったからこそ。今回の経験を将来に活かしていきたいとワクワクしています。

5.その未来を実現するには何が必要だと思いますか?

野口さん

勇気を出して踏み出すこと…でしょうか。まずは歩き出すことが大切だと思います。今回ゆっくりと歩き出したことによって、主人と話す良い機会がもてました。リステップで得た経験は決して無駄にはならず、私にとってプラスになっていると確信しています。なかなか思うようにならなくても、少しずつ前を向いていきたいですね。

下田さん

子育てが終わった後のことを考えるのって大事ですね。子育て終了して「よし、働こう!」と思ったときのブランク年数を考えると再就職は厳しいのかもしれません…。私、今みなさんと話をしていると働きたくなってきました!

テレワークにも少し興味があって、在宅なら…と思って調べていくうちに、税金などのお金のことを勉強しなくてはならないと気付きました。これから、フリーランスで活躍中の方のお話などを聞いてみたいです。税金の知識も身に付けたいですね!

豊嶋さん

申し込み時は考えがフワッとしていました。でも、リステッププログラムを受講して主人と将来のことや家族のこと、私の気持ちなどを話すことができました。将来設計をしっかり話し合えたので、そこに向けて今どうすればいいか、家族と共有することができて良かったです。数年後の自分のために少しずつ前に進む努力が必要ですね。

彼女たちのように、今は子育て中だけどいつか働くときのためにリステッププログラムに参加した、という女性も多くいらっしゃいました。

いつか働くその日に向けて、夫婦での話し合いや保育園のことなど、将来設計が見えてきた女性たち。そんな女性たちがいつか就職する日に向けて、子育てや就活、ワークライフバランスの実現に向けて寄り添っていこう!とスタッフ一同改めて感じました。

今回の取材はあさひ製菓様のご協力いただきました。ノンアレルギーデザート「にっこりプリン」の試食もいただき、みんなでにっこりお話できました。

【 取材協力 】
山口県山口市「あさひ製菓」
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