[ 2022女性座談会 Vol.2 ] 10年以上の離職期間から社会復帰するために、なぜリステッププログラムを選んだのか

10年以上の離職期間があったが、社会復帰するためになぜリステッププログラムを選んだのか。また、参加当初からプログラムを受講した後に、どのような心境の変化があったのか。希望する企業で、希望する働き方を手に入れた2名の女性に気持ちの変化などを聞お聞きしました。(2023年3月現在)

座談会参加者

周南市在住3児の母
田中さん
周南市在住2児の母
福田さん

ブランク期間について教えてください

田中さん
私は15年のブランクがあったので、不安を抱えながら生活していました。例えば、これから先、働かないまま60歳になったら後悔するなぁ、と思っていました。やっぱりまた社会と繋がりたいと思っていて、たくさんの人と出会いたい、経験値を増やしたい、と思っていました。

それと、お金を稼いでいない負い目も感じていて、家事と育児しかしていないのに、夫に疲れたというのが申し訳ない気持ちでいました。
コロナ過ということもあって、話し相手が子どもしかおらず、社会に出て働きたいな、と思っていました。

福田さん
10年の離職期間に、幼稚園のママ友がたくさんできて、友好な対人関係を築けていたのですが、自分のなかで働きだすタイミングが約1年後に迫っていて、何から始めれば良いかな、と漠然と考えていただけでした。

リステッププログラムに参加した理由は?

田中さん
離職期間が長いので、一人で就活するには、何からどのように始めたら良いか分からずにいました。そんなときに、子どもが学校からチラシを持って帰ってきて、専属のコーディネーターが伴走支援する、と記載があったので、「これだ!」と思って申込みしました。
福田さん
私は、履歴書の写真撮影に魅力を感じて参加しました。プロのカメラマンに撮影していただく機会なんて、滅多にないので。

参加当初は、いつから働こうかなど決めておらず、今年は何か学べたらいいな、くらいの軽い気持ちで参加しました。

リステッププログラムやママドラフト会議に参加した、実際の印象などを教えてください

田中さん
私はステージでスピーチをさせていただいたのですが、開放感や達成感がありました。その後の交流会では、企業側からたくさん声を掛けていただいて感激でした。すごく緊張しましたが、スピーチを頑張ったから、今があるのかな、と思っています。企業との交流会で自分から挨拶に行くのが苦手なので、スピーチして自分のことを知ってもらえて良かったです。

資格もなく、社会経験も短い自分は長所がないと思っていましたが、リステッププログラムを通して、長所を気付かせていただきました。私も働けるかも!と気持ちが上がりました。

福田さん
チラシを見るか見ないかが人生の分岐点だったな、と思っています。このリステッププログラムは就活講座だけでなく、講座後のフォローアップがとても良かったです。経験豊富なコーディネーターやほかの参加者と交流できる時間が楽しかったですし、講座のなかではなかなか聞けない質問ができたり、自分の気持ちをありのまま聞いていただけて、不安だったことに光が射していく感覚でした。

講座だけだったら、ただスキルアップしただけで終わっていたかもしれないです。

実際働きだしていかがですか?

福田さん
社会人としてスタートを切ることが出来てよかったです。2社の企業と雇用に向けて話を進めたのでこれからダブルワークになる予定です。1社は未経験の分野なので、自分には不向きかな、と思っていましたが、苦手なところはほかの社員の方がカバーしてくださっていて、働きやすい環境を整えていただきました。さらに、皆様がとても多忙なはずなのに、丁寧に指導してくださったり、私に合う仕事を選んで与えていただけたり、感謝の気持ちでいっぱいです。

ママドラフト会議では初のパート採用ということで、入社前にとても不安を感じていましたが、すぐに不安は解消されました。
それと、仕事がある日は、子どもに「今日仕事だから少し頑張って」と言ったら頑張って支度をしてくれるようになりました。子どもの成長にも繋がっているかな、と感じます。

田中さん
今、働いている企業は、求人内容がフルタイムだったので、半ば諦めていました。でも、お話だけでも伺いたいと思って交流させていただいたら、ご担当者の雰囲気と人柄がすごく良くて印象に残りました。交流会後にお礼メールを送付したところ、すぐに返信が来て、企業訪問の日時が決まって、あっという間に再就職先が決まりました。自分でも驚いています。週3日の短時間勤務希望だったので、その旨を伝えたところ、快諾してくださって、私の希望する働き方を叶えてくださいました。

学校行事の際は、お休みをいただいて、とても柔軟に対応してくださるので、ずっと心配していた、家庭との両立が無理なく達成できています。
ほかの社員の方が幼稚園の送迎時間を気にしてくれて、退社の際も気持ちよく送り出してくださって、有難い限りです。
まだまだ微力ですが、精一杯働いて会社に貢献したいと思っています。

コンシェルジュの伴走支援についての感想は?

福田さん
履歴書と職務経歴書作成のサポートが特に良かったです。自分の力では一般的なものしか作る事が出来ませんが、私の長所・強みを引き出して言葉にしてくれて作成できたので本当にありがたかったです。そして、何よりコンシェルジュの存在が心強かったです!安心感もありますし、企業との交流会のときも私の気持ちやタイミングを分かってくれて、絶妙なフォローにとても救われました。
田中さん
コンシェルジュの方がとても親しみやすく話しやすかったので、些細なことでも相談できることが良かったです。スピーチの原稿作りも私の言葉を大切にしながら、ビジネスで使える言葉に変換していただいて、とても納得のできるスピーチ文を作成できました。とにかくサポートが手厚いですし、担当の方とは今後も個人的にお付き合いしていきたいと思っています。

最後に先輩ママとして、これから一歩踏み出そうと思っている女性に一言お願いします!

福田さん
やろうと思った時がタイミングです!無理をしても続かないので、子育て中も仕事中も今を大切に過ごしたらいいのかな、と思います。私は、このリステッププログラムに出会えたことが幸せだと感じています。ご自分が思うタイミングがきたら、ぜひチャンスを掴み取るために参加されたらいいと思います。
田中さん
直感を信じて行動すると上手くいくと思います。いいな、と思ったら、とりあえずやってみる!何もしなかったら何も変わらないけど、ほんの一歩踏み出すことできっと何かが変わるはずです。自分の直感を信じてアクションしたら良いかな、と思います。

インタビューを終えて

家庭との両立や自分の気持ちと向き合いながら、リステッププログラムを経て10年以上の離職期間の不安は払拭され、就労に対する強い気持ちが生まれました。

参加女性が希望するスモールスタートに対し、企業側が雇用創出と家庭環境を理解した働き方を提案することで、家庭と仕事との両立が実現でき、企業の対応により迷いがある女性も就労に対して大きな一歩を踏み出せることがわかりました。

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