ママドラフト会議®の「先輩インタビューVol.1」で登場してくれた井上さん。結婚後専業主婦だった妻が社会復帰するにあたり、男性側はどのような気持ちなのか、井上さんの夫にインタビューしてみました。
夫として、父親として、そして「社会家族学」を専攻された立場から、前向きなご意見、実は抱えていた不安、これから共働きされるご家庭に向けたメッセージなど、とても参考になる話を伺うことができました。
妻が社会と繋がることは、
家庭にとっても社会にとってもメリットしかないと思います
奥さんがママドラフト会議®に参加すると聞いた時どう思いましたか?
よいことだと思いました。仕事をすることは社会と接点を持つという面でも、キャリア形成の面でも家計的にもメリットしかないので、是非職について欲しいと思っていました。
また、日本のキャリア形成システムでは、離職すると復帰が困難ですが、そのような女性の事情を前提とした就職ができるという点で、ママドラフト会議🄬は通常の就職活動よりも良い選択肢のように思えました。
奥さんが働き始めるにあたって、不安はありましたか?
一時保育などを利用しなければならなかったのですが、その仕組みや制度、手続きを全く知らなかったので、そこをどうクリアするかが不安でした。それと、これまで週末に少し運転する程度だった妻が毎日車を運転するというのが少し不安でした。
家事の負担が増えるかも、という不安は無かったですか?
その不安は無かったです。そもそも家事は、必要だと思った人が、当人が満足する程度までやればいいと思っているので、妻が働くことによって私が気付くことが増えれば私がそれをするだけだと。
実際に奥さんが働き始めて何かよい変化はありましたか?
良い変化は、妻が話す内容に会社の同僚などが出てくるようになって、社会との接点ができたことを実感できることです。これが一番ですかね。あとは、一週間分の献立を週末にまとめて作るなど、家事のささやかなイノベーションがありました。
反対に、あまりよくない変化はありましたか?
仕事が終わって、早く家に帰らなければいけないというプレッシャーを感じるようになりました。専業主婦がいなくなったことで、在宅の時間を以前より多くとらなければいけないという意識が生まれました。
これから共働きになるご家庭に向けて、メッセージをお願いします
まずは家電に投資です。ドラム式洗濯乾燥機、ロボット掃除機、食洗機はマストアイテムです。
それから、男性も女性も、明日突然パートナーがいなくなったとしても生きていけるように、精神的、経済的そして家政的にも自立することが大切だと思います。 個人が持っている能力やパフォーマンスを、家に閉じ込めずに社会に還元されてはいかがでしょうか。