未就園児の子育てをしながら、独自に就職活動をした経験を持つ参加者に、就活準備講座「リステッププログラム」を選んだ理由と、家庭と両立できる企業と出会った感想や自身の心境の変化など、当事者ならではの声を聞きました。(2024年1月現在)
座談会参加者
リステッププログラムに参加した理由を教えてください
和田さん
ハローワークなどでの就職活動に行き詰っていたところ、子どもが小学校から持ち帰ったチラシを見て「コレだ!」と思いました。働きたいという気持ちはあるものの、子育てしながらどうやって仕事を探すのか…。就労時間や日数、子どもの預け先、家庭の両立といった疑問を解消したいと思ったんです。それに、家の中にいたら、だんだんと自分が小さくなっていく感覚があり、自分自身を取り戻したいとも思いました。6年のブランクや年齢に不安もありましたが、もう一度、社会から必要とされたいと思い、参加しました。
私は2年連続で参加しました。初回は、家庭の事情などもあり就労には至りませんでしたが、その後、夫が手術を受けることになり、夫の収入のみに頼ることは厳しいという現実を知りました。家族のためはもちろん、自分自身のためにも働きたいと思うようにもなり、自分なりにハローワークの求人情報などを見て就職活動をしました。ですが、なかなか条件が合わず…半ば諦めていました。そんなときに、リステッププログラムのことを思い出して、「ママドラフト会議だったら、子育てしながら働くことに理解のある企業に出会える!」と思って、2回目の参加を決意しました。
お二人とも未就園児の子育て真っ最中。受講時の託児はいかがでしたか?
託児は最高でした!これまでの就職活動では子どもと一緒で集中できなかったので、託児を利用することで講座に集中できるというのは嬉しかったです。託児が終わるとスタッフの方から、楽しく遊んでいた様子やほかのお友達との関わりなども教えてもらえるので、私がいなくても楽しめるんだな、今後預けて働いても大丈夫だなと安心することができ、入園に向けて良い練習になりました。
私も託児がなければ参加できなかったですね。1回目の時はものすごく泣かれて心配しましたが、その分、帰宅後は子どもへの愛情が倍増しました。その後、本格的に仕事を探すことになり、近くの保育園の一時保育を利用するようになったのですが、託児の経験があったからか、保育園に行ったらママはいないんだと子ども自身も切り替えができるようになったようで、新たな一面を見ることもできました。育児中は自分のことは二の次、三の次になり集中できないのですが、受講中の託児があったおかげで、自分のための時間として安心して講座に集中することができました。
リステッププログラムやママドラフト会議に参加した印象や感想は?
リステッププログラムでは、自分のマイナスの部分をプラスに変えてもらったり、参加者やコンシェルジュの皆さんと会話したりすることで、様々な価値観に触れられたことが良かったです。共感したり、刺激を受けたりしながら、自分がどんな仕事をしたいのか明確にすることができて、楽しみながら成長することができたと思います。
ママドラ当日は、まず、企業の多さに驚きました。名刺交換のときは、最初の1枚は震えながら出して・・・。担当のコンシェルジュが私の肩をさすって「大丈夫だよ」と声を掛けてくれて、涙が出そうなくらい励まされました。何度も背中を押してくれたことで安心することができ、名刺交換にも慣れてきたので、予定していなかった企業と交流したり、逆に企業側からもお声掛けいただいたりと、積極的に企業と交渉することができました。
ママドラ当日は、まず、企業の多さに驚きました。名刺交換のときは、最初の1枚は震えながら出して・・・。担当のコンシェルジュが私の肩をさすって「大丈夫だよ」と声を掛けてくれて、涙が出そうなくらい励まされました。何度も背中を押してくれたことで安心することができ、名刺交換にも慣れてきたので、予定していなかった企業と交流したり、逆に企業側からもお声掛けいただいたりと、積極的に企業と交渉することができました。
女性に特化したプログラムだと思いました。これまでの経歴の棚卸ができたり、TPOに合わせたメイクや服装の講座を受けたり、自分自身をブラッシュアップすることができました。
ママドラ当日は、2回目の参加ということもあって「ここで決めなければ後がない!」と、自分を奮い立たせながら挑んでいる感覚でした。良い企業に出会いたいし、私自身も良い人材だと思ってもらいたいと前向きな気持ちだったことは、迷いながら参加した1回目とは大きく異なりました。ママが働くということに理解がある企業ばかりなので、気後れすることなく「私」という一個人として自信を持って交流することができました。少し緊張もしましたが、楽しくてあっという間の時間でした。
ママドラ当日は、2回目の参加ということもあって「ここで決めなければ後がない!」と、自分を奮い立たせながら挑んでいる感覚でした。良い企業に出会いたいし、私自身も良い人材だと思ってもらいたいと前向きな気持ちだったことは、迷いながら参加した1回目とは大きく異なりました。ママが働くということに理解がある企業ばかりなので、気後れすることなく「私」という一個人として自信を持って交流することができました。少し緊張もしましたが、楽しくてあっという間の時間でした。
コンシェルジュの伴走支援はいかがでしたか?
これまで、仕事についてじっくり相談できる場所がありませんでした。でも、専属のコンシェルジュがついてくれるので、相談したいときに「どうしたらいい?」といつでも聞くことができる安心感は、このプログラムならではと思います。私を「肯定」してくれて「できるかも」という前向きな気持ちにさせてくれました。
就活は1人でするものだと思っていたんですけど、サポートしてくれるコンシェルジュがいて、何を話しても共感や学びが得られました。私の質問に対して、しっかりと的を射たアンサーをしてくれるので、わかってもらえる、理解してくれているという安心感がありました。事務的でなく、女性ならではの温かみや親しみやすさもあり、ママ友の少し延長線上の丁度良い距離感でいてくれるのが心地良かったです。そこが今まで経験してきた就職活動とは違いました。
この企業で働きたい!と思った決め手は?
アットホームな企業で働けたらと思ってはいましたが、私はフィーリングが決め手でした。面談の際に、「人間関係を大切にしていて、スタッフのことも家族同然に考えている」と言ってくださったんです。そのときに先方のお子様も同席されていたのですが、その眼差しがとても優しかったんです。その人柄に触れて、素敵だな、こんな職場がいいなって思いました。
ほかに企業訪問した会社も全て雰囲気が良く、子連れで見学させていただいたり、私の就労希望条件を聞いてくださったりと、子育て中でも受け入れてもらえるんだな、ということが分かって有難かったです。
ほかに企業訪問した会社も全て雰囲気が良く、子連れで見学させていただいたり、私の就労希望条件を聞いてくださったりと、子育て中でも受け入れてもらえるんだな、ということが分かって有難かったです。
私は、どんな会社で、どんな人材が必要とされているのかを考えながら見学に行きました。どの企業も「働きたい」と思うほど温かい職場ばかりでしたが、1つの企業に決めたのは、在宅で働けるということと、この会社ならば自分を高められると感じたからです。採用に至るまで、自由課題でプレゼンをするというインターンが事前にあったのですが、言われたことを淡々とするのが苦手なので、楽しみながら自分で考えることができたかなと思っています。まだ新しい会社なのですが、社長の考え方に新たな価値観を見出したというか、触発されたというか。この会社の未来を見てみたい、自分も会社と共に成長したいと思っています。
これから一歩踏み出したいという女性にエールを
一歩踏み出す勇気さえあれば、得られるものはあると思います。私は、就職先を見つけたいというよりは、自信のない自分を変えたいと思い参加しました。一歩踏み出したら、あとは流れに乗っていくだけ。その先には、思っていた以上に道が開けていて、自分に合ったものが自然に見つかりました。すごく自信もつきましたね。
2年連続参加して、前向きな気持ちと自信がとても大切だと感じました。私もですが、自分にできるかなって不安に思う人もいると思います。ですが、リステッププログラムに参加することで、少しずつ自信はついてくるので委ねつつ、自分でもやりたいことを見つけていくんだという気持ちを忘れないことでしょうか。ママドラ当日は、みんなのパワーや熱気が溢れているので、そこに負けないように前向きな気持ちで進めば、自然とご縁のある企業と出会えるのではないかと思います。
インタビューを終えて
講座開催時に託児を利用することで、集中して受講することができただけでなく、今後、「預けて働く」ということへのイメージができ、安心につながったようです。
また、女性に特化したプログラム内容や共に学ぶ仲間たちから刺激を受けることにより、再び社会で働くための「自信」を取り戻すことができ、2人とも笑顔が輝いていました。独自に就職活動を経験したからこそ、悩みやニーズを共有し寄り添ってくれるコンシェルジュの存在は大きな励みとなったようでした。